羨望


あれから1ヶ月。


その間、
全く彼と関わりを
持つことはなかった。


挨拶をするのも何となく
緊張して、
更挨拶するのも、

好意がバレるような気がして

出来ていない。


恥ずかしいのだ。




これでは他の女子と同様、

彼を眺めるだけになっている。


変わったことと言えば特にないが、

分かったことはある。





杏里が多数の女子と同様に、
泉くんを眺める取り巻きと

同じだということだ。




それが分かったとき
特に驚きはしなかった。


杏里だって普通の女の子だ。

かっこいい彼を放っておく筈がない。
< 7 / 18 >

この作品をシェア

pagetop