俺はリア充になりたい！

ふと、気がつくと俺はベットの上に寝ていた。このベットは…あー、保健室か。
「大丈夫かい？頭は痛くない？」
保健室の先生が優しく聞いてきた。
「あ、大丈夫ですよ。痛っ！？」
頭には大きなコブができていた。
「無理しないで。あの子も謝っていたわ。あなたをここまで運んできたのもあの子なのよ笑いいわよね～高校生。」
そもそも俺が倒れたのも「あの子」のせいなんですけど…
「ちなみにですけどその「あの子」とは、おしとやかで綺麗で大人っぽい女の子ですか？」
「あら、よく分かったじゃない！結構美人だったわ～先生よりも可愛かったわね。」
「そりゃそうでしょ。」
「そこはフォローしなさい！」
この先生の名前は木山早月だったと思う。
入学式で何か話していたが…眠くて覚えてない。まぁ、この先生も可愛い？訳でもないけどそこそこの所だ。ショートカットでヤンキーっぽい雰囲気だ。
「何さっきから見ているの？あなたの目…とてもエロいわ。将来痴漢とかする人の目にしか見えないんだけど…」
「俺は変態じゃないです！第一、痴漢だとしてもおばさんにはやりません！」
ゴンッ！コブの反対側をたたかれた。
このおばさんめちゃくちゃ力強ぇぇ～
「痛たたた～…ったく、もう教室に戻ります。」
そう言って俺はフラフラしながら立ちドアに向かって歩いた。
「待ちなさい！あなた名前は？」
「あ、佐藤です。佐藤純一です。」
「分かったわ。なんかあったらまた来なさい。」
人殴っといてよく言うよな。このおばさん。
「分かりました。また来ますね。」
そう言ってドアを開けたその時！
ドサッ！またか、またぶつかったか。
もうなれたよ、いつでもこい！んで、今回は誰とぶつかったのですかね…
そう思いながら前を向くと細川が立っていた。
「どうしたんだ？こんなに焦って」
細川はとても目がオロオロしていて汗をかいていた。
こいつが珍しいな。
「あんたの事が心配だったから…走って…来たんだよ…。で、大丈夫なの？」
お、こいつは俺の心配をしていたのか。
ちょっとは可愛い所もあるんだな。
「大丈夫に決まってるよ！第一大丈夫じゃなかったら今頃救急車だっつーの笑」
「良かった…本当に良かった…あんたがさっき運ばれてるの見て大丈夫か聞こうとしたんだけどそろそろ授業始まる所だったし、心配だったけど聞けなかったんだよ。」
「あ、心配かけてたのか。ごめん、ごめん全然痛くないし、少しかゆいくらい笑」
「ったく！心配して損した！早く帰ろう！」
「あー、はいはい。そんじゃ先生お疲れ様でーす！」
「なーんだ。お前彼女いるじゃんw」
「彼女じゃないです！友達ですから！」
そう言って俺は保健室のドアを閉めた。
「んじゃ、帰るか。」
「うん！帰ろ！」
そう言って細川は俺のバックをくれた。
本当に気がきく可愛い奴だな。いつかは俺のお嫁さんにしてやる！とまぁ、冗談はここまでにして
「ちょっと待ってね。大事な事ツッコムの忘れてたわ。…なんで帰るの！？」
「あんたが気絶している間も世の中進んでるのよ笑もう四時だし学校終わってるよ笑」
「はぁ～マジかー…せめてクラスに誰がいるかとか知りたかった。」
「私…あんたと同じクラスだった。そのー、もしかして私と同じクラスだと嬉しいとか思ったりする？」
「いや、あんまり思わねぇな。」
ゴンッ！壁とぶつかった部分を殴られた。
「痛いっ痛いっめちゃくちゃ痛いからな！」
俺は思わず跳び跳ねた。
「あんたが悪いんだからね！せっかくバックも持ってきたのに フンッ」
「分かったからもう帰ろうぜ～涙」
ったく今日だけでどんだけ頭おっきくなったと思ってんだよ涙
はぁ～俺の高校生活先が思いやられるぜ涙