俺はリア充になりたい!
「んじゃ、またな~」
「うん!バイバーイ」
そう言って俺と細川は別々の道を歩いた。
特に家が近い訳でもなく、帰る方向が同じって感じだ。
「よっしゃ~今日はハンバーグだぜ!」
俺はハンバーグがとても大好きでやはり夜ご飯がハンバーグだとテンションも上がる。家が近づくにつれてテンションは上がっていく。
ようやく家が見えてきた。お腹すいた~
「ん?誰か家の前に…立ってるな。」
まぁ、暗くてよく見えないけどここは知らんぷりだな。
そうやって家の前の門を開けようとした俺は突然声をかけられた。
「こんばんわ。」
くそっ!こっちはお腹すいてるんだから声かけんなよ。はぁ~さっさと終わらせるか。そう思い振り替えった。
「こんばんわ。どうかしました?」
相手の顔を見て気づいた。こいつは俺にタックルかましてきた奴だと。
「今日学校ではごめんなさい!あの時は少し急いでて…」
「あ、気にしなくていいよ。全然大丈夫だから」
本当はとても気にしてほしいし、超痛いし、大丈夫じゃないんだけどね。
カッコいいこと言ってるね~俺は。
「安心しました。でも、顔色よくないですよ!」
「そんな事ないよ!今お腹すいててさ笑」
だからさっさとどっか行け!なんて言えないよな涙
「もしも、なんかあったらこれに連絡してください!」
紙を渡された。LINEのIDかなんかだろう。多分。
「分かった!けど心配しなくていいからな。笑」
「分かりました!」
やっぱり笑うと可愛いなぁ~天使!マジ天使!
「じゃあ、今日は帰りますね。本当にごめんなさい」
「うん!じゃ、またね!」
そう言って彼女は帰っていった。
やっとハンバーグ食えるぜ!
「あ、そう言えば…名前聞くの忘れてたわ。」
今日は色々大変だったし、明日にすっか。
「ただいま~ハンバーグできた?」
「おかえり~できたよ~早く手を洗って来なさ~い。」
「は~い。」
俺は居間の机に座った。
「はい、ハンバーグ」
そう言って出されたのはオムライスだった。
「残り物が多くてね~ハンバーグ作ろうかと思ったけどオムライスができちゃった笑」
俺の高校生活…先が思いやられるぜ。
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