ツレない彼の愛し方【番外編追加】
「響・・・」
「響さん!!!!!!」
自分と同時に声を発した省吾が、自分より先に響に抱きつく勢いで動いていたが、兄さんに首根っこを掴まれ阻止されていた。
「省吾、お前が行ってどうする…!隆・・・お前だろ」
「はい」
話を全部聞いていたんだろう。響の頬には涙の跡がいくつもついていた。
「響・・・ごめん、ごめんな」
「しゃちょ~~~~~」
涙をボロボロと流しながら、俺に顔をじっと見ている。
「はは…久しぶりだな、お前のそのアホな呼び方」
響の半べその顔をもっと近くで見たくてそばに寄る。
「ひどい、久しぶりに話すのにそんな言い方」
響に触れたい、今すぐ抱きしめたい、もう離したくない。
しかし自分の背後には、家族が勢揃いしている。
母と姉はもらい泣きをしているし、兄さんと省吾はニヤニヤしていた。
父さんだけは挙動不審な動きをして落ち着きがない。
すると姉が言う。
「響ちゃん、隆之介に報告があるでしょ?」
「・・・はい」
少し照れながら、響が俺を見上げる。
「社長・・・私のお腹に・・・赤ちゃんがいます」
「・・・・・」
さっき潤一さんに診て貰ったと姉から聞いた時から予想はついていた。
けれど、実際に響の口から聞いたら心臓が激しく鳴り出した。
ああ・・・俺、感動してるんだ。
「社長・・・」
何も言えない俺を不安げにみつめる響。
「あっ…ああ…俺、今、すごく・・・なんていうか・・・言葉にならなくて・・・
響、ありがとう」
感極まって泣きそうだ。
「良かったぁ…」
響の顔が一気に明るくなった。
「響さん!!!!!!」
自分と同時に声を発した省吾が、自分より先に響に抱きつく勢いで動いていたが、兄さんに首根っこを掴まれ阻止されていた。
「省吾、お前が行ってどうする…!隆・・・お前だろ」
「はい」
話を全部聞いていたんだろう。響の頬には涙の跡がいくつもついていた。
「響・・・ごめん、ごめんな」
「しゃちょ~~~~~」
涙をボロボロと流しながら、俺に顔をじっと見ている。
「はは…久しぶりだな、お前のそのアホな呼び方」
響の半べその顔をもっと近くで見たくてそばに寄る。
「ひどい、久しぶりに話すのにそんな言い方」
響に触れたい、今すぐ抱きしめたい、もう離したくない。
しかし自分の背後には、家族が勢揃いしている。
母と姉はもらい泣きをしているし、兄さんと省吾はニヤニヤしていた。
父さんだけは挙動不審な動きをして落ち着きがない。
すると姉が言う。
「響ちゃん、隆之介に報告があるでしょ?」
「・・・はい」
少し照れながら、響が俺を見上げる。
「社長・・・私のお腹に・・・赤ちゃんがいます」
「・・・・・」
さっき潤一さんに診て貰ったと姉から聞いた時から予想はついていた。
けれど、実際に響の口から聞いたら心臓が激しく鳴り出した。
ああ・・・俺、感動してるんだ。
「社長・・・」
何も言えない俺を不安げにみつめる響。
「あっ…ああ…俺、今、すごく・・・なんていうか・・・言葉にならなくて・・・
響、ありがとう」
感極まって泣きそうだ。
「良かったぁ…」
響の顔が一気に明るくなった。