ツレない彼の愛し方【番外編追加】
07
もう早瀬とはこうして二人で話すこともないだろうとまで考えてしまっていた何日間。今この状況が夢のようだった。
和泉さんに連れて来られた実家だという屋敷には「朽木」という表札。
まさか和泉さんが早瀬のお姉さんだったとは想像もつかなかった。
招き入れられた部屋は庭が一望でき、花の植木鉢が所狭しと置かれていた。
雰囲気がパステルのピンクやイエロー、白のレースカーテンが少し開いた窓から入るそよ風でヒラヒラと揺れている。部屋に入ると小柄な肌の白いキレイな女性が立っていた。