ツレない彼の愛し方【番外編追加】
「あ〜、仕事なんて放り出して、帰りて〜」
少し大きな声をあげた早瀬をクスっと笑いながら見ていた。
「響さん、余裕ありますね...今夜、覚えてろよ!」
またニヤリと口角を上げて笑っている。
「はっ?何をですか?」
「もうシテも良いってさ、昨日、義兄さんに確認した」
「シテって...お義兄さんって潤一先生にですか?」
「あっ、激しいのはダメらしいから手加減しないとな〜」
妙に浮かれた声。
私の真っ赤になる顔をどこか楽しんでる。
「もう!変態!!!!!」
「サンキュ!」
「褒めてません!」
と言い合ってると「バタン」と事務所のドアが開いた。