ツレない彼の愛し方【番外編追加】
ああ、ムリ。
そんなことを簡単に聞けたら、世の中の恋愛がみんなこじれないよな~。
仕事しよ!
ありがたいことに、仕事は後から後から追って来る。
それも早瀬がどこからか持って来る上質な仕事。
彼の実績は問題なく魅力的だ。
しかし、あんな無愛想で口べたなオトコなのに、どうやって仕事を持って来るんだろうか。
「あああああ!!!!もう!!!!!!!」
いきなり雄叫びを上げた私をみんな見ている。
「あ・・・すみません。」
「響、うるせーよ!」
早瀬に怒鳴られる。
「響さん、ビックリするから~。」
胸に両手を置いてドキドキを表現する可愛い美咲ちゃん。
「アホ…」
岡野が呆れる。
何をしても、何を考えていても、早瀬に繋げてしまう自分の思考回路を呪いたくなる。
集中しよう。
そう思ってから、時間がわからなくなるくらい集中した。
気が付いたのは12時を過ぎたあたり。