ツレない彼の愛し方【番外編追加】


「残念だったわね」

響さんを連れ去られた俺に、連れ去った男に置いていかれた綾乃が言う。


「お前こそ」


「進藤さんを気に入った?」


「はっ?」


「私、隆之介と結婚するから、修ちゃん、進藤さんをよろしく」

支離滅裂なことを言う綾乃をこの時は冗談としか取ってなかった。
あんな形で彼女を傷つけるなんて思いもしなかった。


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