願いは叶う
私は川島という男の横柄な態度にムッとして、川島を睨んだ。


「そういう言い方はないんじゃないですか?

母はこんなに体調を崩しているのに、心配したりとかはないんですか?」


川島は私の強い言葉にも怯まず、私に言った。


「体調が悪いんだろ。

だったら、仕事休んで家にいるのが本当だろ。

こんな体調で仕事に来られたら、迷惑なんだよ」


「でも、母は……」


「絹子さんも大人なんだから、それくらいわかるはずなのに。

とりあえず、今日は帰りなさい。

それと、風邪が治るまでは絶対に仕事に来ないように」
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