願いは叶う
夢の中の私は、茶髪のショートカットの女性、立川早苗の背中を果物ナイフで刺すと、逃げようとする彼女を追いかけ、彼女の背中に再び果物ナイフを突き立てた。


夢の中の私は、鬼の形相で、立川早苗の返り血を浴び、顔も服も赤く染まっていた。


私の夢に出てくる自分の姿は恐ろしくて、まるで狂気の塊のようであった。


立川早苗は、何度目かに背中を刺したときには、もうすでに死んでいた。


それなのに、夢の中の私は、うつ伏せに倒れている立川早苗を仰向けにして、彼女の顔にナイフを突き立てた。


そして夢の中の私は、立川早苗の頬を切り裂き、鼻を削ぎ落とし、目をえぐり出した。
< 421 / 636 >

この作品をシェア

pagetop