願いは叶う
「もう、やめてぇー!」


私は金切り声を上げて、叫んでいた。


私は目の前の悪夢を消し去りたかった。


私は両足をカタカタと震わせながら、棚の上にある果物ナイフを手に取った。


私が幸せになるためには、目の前にいる悪霊たちをどうしても消し去る必要があった。


〈 もう一度、殺してやる! 〉


私はそう思って、果物ナイフを握る手に力を込めた。
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