願いは叶う
〈 いったい、何が起きているの? 〉


百合子は、突然に消えてしまったテレビの画面を呆然と見つめながら思った。


〈 急にテレビが消えてしまうなんて……。

どうしてこのなことが…… 〉


百合子は、自分の心臓が早鐘を打ち始めるのがわかった。


〈 どうしてこんなときに……。

今は、お父さんも出かけてしまって、このアパートには私しかいないのに…… 〉


百合子がそんなことを思ったとき、部屋の照明が点滅を始め、しばらくすると、部屋の照明が完全に消えてしまった。


百合子がいる部屋の中は、暗闇に包まれ、百合子は恐ろしさから顔を歪めた。
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