願いは叶う

顔のない女

悪夢はいつか消えてなくなるはずなのに、私は毎日、悪夢を見続けていた。


午前十時五十五分。


私は、いつものように携帯電話をテーブルの上に置き、ソファーに座った。


そして私は息をひそめ、じっと壁掛け時計を見つめながら、午前十一時を待った。


今日こそは、メールが来ないかもしれない。


私は毎日、同じ期待をして裏切られた。


午前十一時ちょうど、私の携帯電話からいつものように着メロが流れ、私の心臓がドキドキと音を立て始めた。


私は、ゆっくりと手を伸ばし、携帯電話を手に取った。


今日も着信メールが、一軒。


私は、すぐにそのメールを開いた。