願いは叶う
真っ暗な空がピカっと光って、その後、雷鳴が轟いた。


雨はさらに激しさを増し、とてもすぐに止むとは思えなかった。


〈 私、あの人を殺したことを後悔していない。

だって、あの人が死んで、私はやっと幸せになれたから 〉


〈 君は幸せになんてなれやしない。

君の幸せはいつか壊れ、君は自分が犯した罪以上の罰を受ける 〉


再び空が光り、雷鳴が轟いた。


〈 君は死ぬほどの罰を受ける。

絶対に! 〉


雷が鳴ったせいだろうか、テレビの電源が急に切れた。


私はリモコンを手に取り、テレビをつけようとしたが、どういうわけかテレビはつかなかった。
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