君が笑った日。
俺の友達で幼なじみと
付き合った奴がいた。
「よく知ってる者同士だから
楽だわ。」
付き合ってたころはそう言って
楽しそうだった。
でも
「ずっと一緒にだったから
離れるなんて出来るかな」
付き合ってた幼なじみにフラれてから
そいつはいつも笑う時は寂しそうだった
だから俺は学んだ。
もしヒカリと両想いになって
一番近くの存在で
いられるようになっても
別れてしまったら
もう二度と近づけない遠くの存在に
なってしまう。
それなら初めから
付き合わずにずっとヒカリの側に
いれたらそれだけでいいじゃん。
だから俺はヒカリの側で
ヒカリに寄り付く男たちの
邪魔をしていた。
俺以上にヒカリの近い存在に
なられたら困るから。
でも
今回は大丈夫そう。
ヒカリは蓮を嫌ってるし
蓮自身、本当はどう思ってるか
知らないけど
ヒカリの事、恋愛対象に
思ってなさそうだし。