君が笑った日。
赤りんご。




「おはよ、ヒカリ」




ぎゃあああああ!!!!





忘れたとばかり思っていたのに
朝あいつの顔を見るだけで
思い出してしまう。



そしたら蓮は笑みを浮かべながら
私の耳元に口を近づけてきた。



「なに意識してんだよ…ちゅ」

「きゃ…!!」





こいつ…今、私の耳に唇当ててきた!!
なんなの!?なにを企んでるの!?




「てかさ、家隣なんだから
一緒に行こうぜ。」


「は?なんであんたと一緒に
行かなきゃなんないの!」



朝は1人で行くのが日課なの!


「おはよー、ヒカリと蓮!
何?またヒカリからかってんの??」


「あ、そうだ!隼人聞いて…んっ」





私が昨日あった事を話そうとしたら
蓮が口を手でおさえてくる。


そしたらそれを見た隼人が
急に怖い顔をして



バシッ



蓮の腕を払った。



解放された口は開くけど
声が出なかった。




だってこんなに怖い顔をしてる
隼人を初めて見たから。

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