君が笑った日。




「で、どうしたの?朱理」





朱理が珍しく顔を赤くして
私に聞いてほしい事があるって
相談してきた。




「あ、あのね、あ!絶対内緒ね!」


「わかってるよー!で?」





なんとなく予想は出来た。



きっと朱理は…





「私、好きな人できちゃった」


「やっぱり!」


「え?やっぱりって、知ってたの?」


「なんとなくね!で、誰なの?」


「せ、生徒会長っ」


「おおお…!!」




朱理が好きな人は夏目くんなんだー



あ、夏目くんは生徒会長で
きっちりしてて頼まれた用事は全て
完璧にこなしちゃう人。


でも爽やかさとか紳士な所とか
まさに男の鏡と言える人でもある。




そしてかなり女子からの競争率は高い。





「凄い人を好きになっちゃったんだね」



「そうなのよ…あー、やっぱ
私じゃ無理だよね…」


「や、朱理は生徒会だし夏目くんと
近い存在じゃん!いける!」


「私、がんばる!ね、ヒカリちゃん
何かあったら協力してね!」


「うん!なんでもいって!」




朱理もついに初恋がきたんだね!


いーな。
私もそろそろ恋がしたい。




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