君が笑った日。



「ヒカリー帰るぞ」


「あ、うん。」




私が隼人に駆け寄ると
後ろからグイッと誰かに掴まれた。



「ごめん、ヒカリは今日
俺と用事があるから」



蓮??


後ろを振り向くとやっぱり蓮。




「用事??ヒカリ、蓮と
なんか約束してたの??」


「え?ううん。なんにも」




え、なんか約束したっけな。





「は?今日俺ら日直だったろ?
あそこにある資料、先生に
持っていくように頼まれたじゃん」


「あー、そうだった!
ごめん、隼人!先帰ってて!」



あー、もう日直面倒くさい!





「んー、待っとくけど?」


「や、帰りがいつになるか
わかんないから今日は先に
帰っといて!」


「わかった。あ、LINEしろよ」



< 29 / 30 >

この作品をシェア

pagetop