君が笑った日。
「はい、ソーダアイスとみかんアイス」
「ありがとー!チー婆!」
あたしと隼人は駄菓子屋の前に
置いてあるベンチに座った。
チー婆とは駄菓子屋のおばあちゃん。
ちっちゃい頃から良くここに来て
隼人とお菓子買ったり、
こうやって2人で並んで
アイス食べたりしてるんだー
「ねえ、明日転校生くるらしいぜ」
「ふーん。あ、一口ちょーだい」
転校生かー。
あんまり興味ないかな、
あたしには隼人と朱理がいれば充分だし
私はそう思いながら隼人の
アイスをかじった。