君が笑った日。
「2人共ありがとう。
じゃあ気をつけて帰ってね」
「失礼しましたー」
先生に資料を渡してその後も
なんだかんだいろいろ頼まれた。
やっぱり先に隼人に帰っといて
もらってよかった。
「じゃ、帰るか」
隣にいる私を見下ろす。
「は?私達、一緒に帰るの?」
「当たり前だろ、家も隣なんだし」
「え、いいよいいよ。一人で
帰れるよ。隼人と電話しながら
帰るから寂しくないし。」
昨日あんな事があったから
なんか気まずいし、
それだったら一人で帰る方が
何倍もマシ。
「何言ってんだよ。
ほら、早く帰るぞ」
蓮は私の腕を引いて学校から出た。