君が笑った日。




隼人と別れて私はシャワーを浴びた。



夏になると学校から帰ったら
シャワーするのが昔からの日課。





大好きな石鹸の匂い。



水色のタイルに降り落ちる水滴が
開いた窓から入る光に反射して
キラキラと光っている。



この時間が一番好き。







なのに…





ガタンッガタガタッ




窓側から騒がしい物音が聞こえて
視線を向けたら





バチッ







「きゃああああああ!!!!」






知らない男と目が合った。


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