悪役系女子と王道な奴等
「…まぁまぁ、いい。」
元々、ブスって訳じゃないし。
そこそこ似合ってる、うん。いいかんじ。
軽く前髪を横にながす。
後ろの髪は長くて、もう背中の半分くらいある。
別人みたい、なんて他人事のように思う
部屋に戻って、スクバを持つ
ふと、視界に入ったストラップ。
ジャラジャラしてて、邪魔だな
何個あるんだろ、数えたこと無いわ
一つ一つ、思い出を辿りながら外していく
「って!時間ヤバッ」
慌てて家を出てダッシュしなきゃ
玄関を抜け、無駄にでかい門を潜り
…静止した。