悪役系女子と王道な奴等


朝起きて、鏡を覗き込む。


昔は髪色は明るくて化粧も濃かった
 

少しでも彼の目に止まりたくて、

少しでも可愛くなろうとして


自分を飾っていたあの頃。


結局、なんの意味も無かったけど

だって、彼はあの子を選んだんだから。


飾らないあの子を選んだんだから。



軽く瞼を閉じて、半年前のあの日を思い出す




< 5 / 223 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop