悪役系女子と王道な奴等




「ブランドがね、夏弥と一緒だったからお揃いで買ったのかと思ってたの」



ブランド。


そうね。確かに。

有名なものだから、ただ被っただけだけど


「そういうの、いいよね!ペアルック。すっごく憧れるな!!」

興奮したように瞳をキラキラさせる彼女に真実を伝えるのは躊躇われる。



だから何も言わずに微笑んでおいた。


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