かぐやの月
帰還
明星の里へ近づくと里からは土煙が上がっていた。
頑丈な塀は破られていないものの、塀の内と外とで激しい争いが繰り広げられていた。
「見て、堀の外には千歳勢が、内部には土人族が侵入しているわ!」
外で千歳勢が暴れて明星の気をそらしているうちに、土人族が地中を掘って里の内部に侵入しているようだった。
「内部が手薄すぎる、俺らは里の中で戦うぞ!かぐやは俺の帰還を里長に知らせてくれ」
銀司は大剣を引き抜き、飛び降りた。
ドスッ
バサッ
「里長」
里長達も塀の近くで戦っていた。
「帰ってきたか、このたびの救援要請、千歳の策略だったとはな」
「土人族と手を組んだようです。里の中にすでに多数侵入しているようで銀司達が応戦に加わっています」
「うむ。外は白虎たちが押しているが、内部は手が足りておらん。かぐやも里のほうを頼むぞ」
「はい」
土人族は人々や家畜の足を木の根のようなもので絡めとり地中へ引っ張り込もうとしていた。
また邪魔立てするものを石つぶてで容赦なく傷つけていた。
攻撃方法はそれだけの単純なものだったので、かぐやは窮することなく里人を次々助け出した。
ただ、土人族が地中へ潜って逃げるとどうすることもできずにいた。
頑丈な塀は破られていないものの、塀の内と外とで激しい争いが繰り広げられていた。
「見て、堀の外には千歳勢が、内部には土人族が侵入しているわ!」
外で千歳勢が暴れて明星の気をそらしているうちに、土人族が地中を掘って里の内部に侵入しているようだった。
「内部が手薄すぎる、俺らは里の中で戦うぞ!かぐやは俺の帰還を里長に知らせてくれ」
銀司は大剣を引き抜き、飛び降りた。
ドスッ
バサッ
「里長」
里長達も塀の近くで戦っていた。
「帰ってきたか、このたびの救援要請、千歳の策略だったとはな」
「土人族と手を組んだようです。里の中にすでに多数侵入しているようで銀司達が応戦に加わっています」
「うむ。外は白虎たちが押しているが、内部は手が足りておらん。かぐやも里のほうを頼むぞ」
「はい」
土人族は人々や家畜の足を木の根のようなもので絡めとり地中へ引っ張り込もうとしていた。
また邪魔立てするものを石つぶてで容赦なく傷つけていた。
攻撃方法はそれだけの単純なものだったので、かぐやは窮することなく里人を次々助け出した。
ただ、土人族が地中へ潜って逃げるとどうすることもできずにいた。