過去と今と未来と
「どういう意味?」

あえてわからないふりを通すしかない。

「そのままだよ。答えて?」

彼も優しくはない。何も教えてくれない。

「満足してるか、してないかでいうならしてない。」

それが私の答えだ。あくまで、私の意見。

「ならさ?変えてみたいと思わない?」

「思わない。」

思わず、即答してしまう。
だって、変えて自分の首を締めるなんてそんな馬鹿なことするわけない。

「なんで?満足してないなら変えればいいじゃん。」

不満そうな顔にちょっとだけ面倒だななんて思いつつバレないように顔は変えないようにする。

「満足はしてないけど、不満もないの。私なりにストレスの発散場所はあって、疲れない居場所がある。それで十分。」
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