過去と今と未来と
「そう、ポジティブにな。考えすぎんなよ。変わんねえから。」

俺の胸も幾分軽くなった気がした。だから、軽く彼女の頭を軽く撫でるように触れて俺は帰ることにした。

途中で名前を聞くのを忘れたことに気付いたが、同じ学校だしまた会えるだろう。

それにこれからきっと仲良くなる。根拠のない確信めいたものがあった。

「さて、俺らの居場所に帰ろうか。」

そう見上げた夕日はいつもより綺麗に見えて、何か良いことが起こりそうな、そんな気がした。

きっと、救ってみせるよ。俺が。

いや、“俺たち”が。
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