サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
「あの……私が行っても……いいのでしようか?」
モジモジしながら尋ねる。
また迷惑になるのでは?
「大丈夫、大丈夫。むしろ喜ぶから。
アイツの家ユニークだから気軽に行っておいで」
ニカッと笑いかけてくる金本君。
「は……はい。」
「良かったじゃん。咲良
睦月君の自宅に訪問なんて一歩前進じゃない。
頑張りなさいよ」
茶化すように言う舞香だった。
私は、恥ずかしくなる。
でも、私のせいならちゃんと謝りたいし
お礼も言いたい。
行っても……いいよね?
お見舞いとして行くのだし
すると高瀬君が
「あ、皆さん。そろそろ
学校に向かわないと遅刻になってしまいますよ!?」
慌てて言ってきた。
「ゲッ!!やべぇ~走るぞ!?」
慌てて走る金本君。
皆も同じように走ろうとする。
えぇっ!?
「咲良も早く」
そう言い舞香は、私の手を繋いだ。
「う、うん」
私も一緒になって走った。
あれ?この光景…私が憧れている
シチュエーションに似ているかも。
何だか嬉しくなった。