サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

「そうだぜ。だから男友達だと思って
気軽に一緒に居ればいいしさ。
まぁ女友達みたいにキャピキャピ出来ないから
不満に思うかも知れないけど…」

金本君がそう言ってくれた。

「そ、そんな男友達だなんて…おこがましい。
いいのでしょうか?」

恐る恐る尋ねる。

男友達なんて居たことがない。
憧れていたけど

「おこがましいって大げさだなぁ~。
俺達は、一緒に居たいから居る。
友達なら当然だろ?
ただそれが、男か女かの違いだ。
それより……さっきから携帯見て
何ニヤニヤしてんだよ?篠田」

金本君がそうツッコんだ。

篠田君を見てみると確かに
自分のスマホを見ながらニヤニヤと笑っていた。

何か面白いものでもあったのだろうか?

「あ?あー悪い、悪い。
いやさ~あの咲良ちゃんのなりすましが
更新しててさ。それが面白くて……」

アハハッと笑い出す篠田君。

あの、なりすましの!?

驚きと胸がズキッと痛んだ。

このTwitterは、
やっぱり美守がやったのだろうか……?

そう考えると全て辻褄が合う。

だとしたら、こんな悲しいことはない。
友達と思っていたからなおさらだ。

「どれどれ?えっ……ぷっ。
これマジでありえねぇ~!!」

皆さんがそれを見て大爆笑になっていた。

えっ?そんなに可笑しい内容なのだろうか?

きょとんと見ていると篠田君が

「ちょっ……咲良ちゃんも見てみなよ?」

笑いながら私に見せてくれた。

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