サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
「は、はい。」
私も言われるがままそのTwitterを見た。
すると驚きの内容が書いてあった。
『クラスの奴らがムカつく。
でも睦月君は、私の事を信じて庇ってくれたから
まぁ、成功かなww.
どーせクラスの連中と仲良くする気なんてないし。
馬鹿ばかりでマジウザいwww.
そうしたら睦月君も同意見だったみたいで
ビックリ!?
もう2人でクラスの連中の悪口を言い合って
盛り上がっちゃった。
私の前だと素直に話してくれるの』
そう書いてあった。
何よ……これ!?
このいかにも私が言ったかのように
書いているのにも驚いたけど
睦月君まで被害に……あれ?
でもこの内容……ありえない。
すると篠田君が
「なぁ?ありえないだろ?
睦月が悪口を言っているんだぜ。
しかも口で直接」
笑いながら言う。
「ってか睦月は、愚痴にしても
LINEや文書しか言わねぇつっーの。
そもそもアイツ悪口とか絶対に言わないし。
いや、むしろそこまで人に関心がないぞ。アイツ」
佐藤君も涙目になって笑う。
そうなのだ。
睦月君は、普段から話さない。
悪口とか以前に……。
なのに直接会話するとかありえない。
「大体さ~素直に話すとかって
家族や付き合いの長い俺でもほとんど
会話なんてないぜ?
喋り過ぎると熱出すし。
アイツは、悪口や文句を言うぐらいなら
我慢してる方がマシだと思う奴だぞ。
それぐらいアイツにとって話す事は、
ストレス以外の何ものでもない」
金本君は、キッパリと言った。
悪口や文句を言うより
我慢してる方がマシだなんて……。
睦月君らしいかも
「それにしても、こんな事をした所で
自分の価値を下げることが分からないのでしょうか?
睦月のこともろくに分かってもいないし」
高瀬君は、ため息混じりに言っていた。