サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

確かに……。

「そんなのどーでもいいんだろ?
相手の目的は、あくまでも
咲良ちゃんを潰すことなんだし
そして睦月を他の女から遠ざけたいのだろ」

佐藤君は、ニヤリと笑う。

えっ?そうなの!?

「そ、それだと
睦月君が嫌な思いをするのでは?」

「アイツがか?あーないない。
睦月は、そんなもんぐらいでは気にもしないぜ?
あの時は、咲良ちゃんが相手だったから
怒った訳だし」

またまたバッサリと言い放つ金本君。

「そう……なんですか?」

わ、私のために……怒ってくれたの?
睦月君。

「あぁ、さっきも佐藤が言った通りアイツは、
関心がないものに対して無関心だ。
と言うかスルースキルが半端ないからな。
低俗と言われようが平気な奴だから
あの程度の悪口ぐらい気にもしないだろう」

スルースキルが半端ないとか凄い……。

ならいいんだけど
余計なお世話なのかも知れないけど
心配になってきた。

「まぁその辺は、睦月が見てれば分かるさ」

ニヤリと笑う。

金本君……。

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