サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

すると睦月君が出てきた。

うわぁー私服だ!?

制服ではなく、黒いスウェットの服にジーンズ。
ラフな感じの服装なのに
よく似合っていてカッコいい。

「咲良ちゃんがね。睦月君のために
お見舞いのプリンと授業のノートを持って
来てくれたんですって」

睦月君のお母様は、
ニコニコしながら説明してくれた。

「あの……お口に合うか分かりませんが……」

恥ずかしそうに俯いてしまう。

どうしよう。
顔が見れない……。

すると頭をポンポンと撫でられる。

えっ……?

驚いて顔を上げると

「……ありがとう」と言ってくれた。

お礼を言われちゃった。

身体中が熱くなってくる。
恥ずかしいけど、嬉しくなった。

そうしたら睦月君のお母様が

「フフッ……さぁ、あがって。
拓馬君から咲良ちゃんがお見舞いに
来るって教えてくれてたのよ。
そうしたら睦月君ったら張り切っておもてなしの
準備をしたのよ~熱下がったばかりなのに」

そう言って教えてくれた。

おもてなしの準備を!?

驚いているとさぁさぁと言われて
恐る恐るあがらせてもらうことに。

リビングに行くと
少し広めのリビングになっており
ソファーの近くにあるテーブルには、
たくさんのスイーツが用意されていた。

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