サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
シフォンケーキにドーナツ
そしてパンなどが用意されていた。
どれも美味しそう……。
「美味しそうでしょ?
これ全部睦月君が作ったのよ!」
そう言って教えてくれる睦月君のお母様。
えぇっ!?
「こ、これ睦月君が作ったのですか!?」
私は、驚いて仕方がなかった。
どう見てもお店で売っているような出来栄えだ。
睦月君を見るとコクリと頷いていた。
す、凄い……。
スイーツだけではなくパンまで作れるなんて
女子力の高さにさらに驚いた。
「睦月君は、お菓子作りだけではなく
料理も得意なのよ。凄いでしょ?
これ全部咲良ちゃんのために作ったのよ。
ぜひ食べていってね」
お母様は、にこやかにそう言ってくれた。
料理も得意……。
私なんかよりも遥かにレベルが高い。
自販のプリンを買ってきた私と違い。
ショックのあまり最後の部分を聞いてなかった。
すると睦月君がソファーに座るように
誘導してくれた。
「えっと……失礼します」
私は、恐る恐るソファーに座った。
目の前のシフォンケーキなんて
お皿にシフォンケーキだけではなく
生クリームにフルーツが乗ってあり
お店のようにお洒落だ。
パンもこんがり焼けて美味しそう。
これを手作り出来るなんて凄い……。
するとリビングのドアが開いた。