サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
「あ、待てよ。睦月…」
その後ろを追いかけるように
金本君ともう1人の男子が行ってしまった。
あ、怒らしちゃったかな?
もしそうなら、どうしたらいいだろうか?
謝らなくちゃあ…。
しかし、追いかけるほど勇気はない。
「ちょっと、あなた達のせいで
藤崎君が怒って行っちゃったじゃないのよ!?
どうしてくれるのよ」
女子生徒達に絡まれる。
「それは…すみませんでした」
私は、必死に頭を下げて謝った。
何で私が謝ってるの?
美守は、ずっと後ろに隠れていた。
何とか自宅に帰れたが
ドッと身体が疲れた。
楽しい高校生活になるはずだったのに
何でこうなってしまったの?
ドキドキするような恋をして
それを新しい友達と恋ばなして
語り合いたかった。
なのにやっている事は、
素敵な男性が居ても話せる訳ではないし
逆に彼目当ての女子生徒に睨まれてしまった。
怖い…。
これでは、楽しい高校生活ではなくて
不安と最悪な高校生活しか残らない。
ど、どうしよう。
「あ~これでは、友達をたくさん作るなんて
夢のまた夢になっちゃう」
せっかく美守という可愛い友達が1人
出来たのに
何だか、その子に振り回されている
気がして気分が最悪になってきた。
友達を少しでも疑うなんて…最低だな。
ベッドに転がるとため息を吐いた。
明日は、上手くやれるのだろうか?
するとガチャッとドアが開くと
「あ、寝てるしー」
突然、舞香が部屋に入ってきた。
「舞香!?」