サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
そういえば……ドジなお母様なんだっけ?
お弁当にご飯を2つ間違えちゃうような。
思い出すとやっぱり他人事のように
思えなく親近感が湧いた。
失礼かもしれないけど……。
お母様が出て行くとお父様がこちらを向き
「睦月。コーヒーを淹れてくれ
それと……君が例の咲良ちゃんか?」
私にそう聞いてきた。
「えっ?は、はい。
三浦咲良と申します!!」
名前は、噛まずに言えたけど
緊張で言葉が変になってしまった。
ど、どうしよう。緊張する……。
そうしたら睦月君のお父様が
「そうか。俺は、コイツの父親だ。
ゆっくりしていくといい」
それだけ言うと睦月から
コーヒーを受け取り出て行ってしまった。
アッサリとした挨拶だったけど
クールな感じで、とてもカッコ良かった。
睦月君は、全体的に父親似なんだ……?
そう思って見ていたら
睦月君が私の肩をポンポンと叩いてきた。
見るとソファーの方を指を指してきた。
どうやら座れと言いたいのだろう。
私は、言われるがままソファーの方に戻った。
あれ?
もしかしなくても……今は、2人きり!?
お母様は、出掛けてしまったし、
お父様は、部屋に戻ってしまった。
残りは、私と睦月君の2人きりだ。