サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

チラッと睦月君を見ると一緒に食べていた。
睦月君は、甘党らしい。

ドーナツも一口食べてみる。

これも某ドーナツよりも美味しいかも
感動をしているとこちらをジッと見てくる睦月君。

えっ?
わ、私の顔に何かついているのかしら!?

見られていると思うと恥ずかしくなってきた。

「あの……」

オロオロとしていると
睦月君の手が私に伸びてきた。

えぇっ!?

手は、私の頬を触れる。

「……ドーナツついてる」

そう言い取ってくれた。

「あ、ありがとうございます」

やっぱりついていたんだ。
恥ずかしい……。

頬が熱くなっていると

睦月君は、その取ってくれたドーナツの
食べ滓をペロッと舌で舐めた後
スマホで何かを打ち始めた。

今……食べ滓を舐めた!?

その姿は、セクシーで
何だかエ……キャッー!!

恥ずかしがっていると
私にスマホを渡してくれた。

『気に入ってくれたのなら良かった。
まだまだたくさんあるから食べて。
紅茶もおかわりいる?』

そう言いティーポットを見せてきた。

「あ、まだ大丈夫です。
ありがとうございます。
あの……睦月君は、本当に体調とか
大丈夫なのですか?
熱かあったばかりだし……」

気を遣ってくれるのは、
嬉しいけど無理させる訳にはいかない。

『大丈夫。解熱剤をしたから朝起きたら
熱が引いていた。
今日は、念のために休めと両親に言われたから
だからもう明日には、学校に行けるよ!』

スマホで教えてくれた。

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