サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

そうしたら卯月ちゃんが

「えっ~咲良ちゃんって皆呼ぶから
卯月も呼びたい」

そう言って主張してくる。

私は、卯月ちゃんの主張よりも
睦月君が名前を呼んだだけなのに
言いたい事を理解しているのに驚いていた。

なんて意思疏通が出来る兄妹なのだろうか。

それは、交換ノートに
何か関係しているのかしら?

すると卯月ちゃんが私に

「そういえば、咲良ちゃんのイジメって
どうなったの?
まだ解決していないの?」

驚く事を聞いていた。

えぇっ?
ど、どうしてそれを知っているの!?

「あの……どうして……?」

焦りながら尋ねると睦月君が
卯月ちゃんにノートらしき物を渡してきた。

あれは……?

卯月ちゃんは、そのノートを読みながら

「えーそんな事があったの!?
クラスの皆って最低。
お兄ちゃんと拓馬お兄ちゃんが
怒ってくれたのならいいけどさ~」

なにやらイジメの事を詳しく理解していく。

えっ?卯月ちゃんもう字が読めるの?

いや、それよりもそのノートに
一体何が書いてあるの??

「卯月ちゃん。それ、私にも見せて……」

しかしひょいと睦月君が
そのノートを取り上げて隠してしまった。

えぇっ……何で隠すの!?

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