サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
「これは、見せたくないみたいだよ。
お兄ちゃんは。
それ交換ノートと言ってお兄ちゃんが
家族に学校の事や何かを報告する時に
いつも使っているの。
日記みたいな感じで」
そう言って卯月ちゃんが代わりに
説明をしてくれた。
そうなの!?
学校の事や何かを報告するために……なるほど
確かに睦月君には、必要だわ!!
話さないから話でやり取りが出来ない。
それなら一度で内容が理解出来るし
「それなら、私が見ても問題がないのでは……?」
私も学校で経験した事だし、
知ったところで問題がないはずじゃあ……?
すると睦月君は、首を横に振るう。
そうしたら卯月ちゃんが
「ダメだって。見られて恥ずかしいものも
あるからって」
そう言ってきた。
見られて恥ずかしいのって……何だろうか?
疑問に思っていたら
「ねぇ、それよりもせっかくだから
咲良ちゃん。ボードゲーム一緒にやろう。
他にもゲームあるよ!卯月強いんだよ」
卯月ちゃんが遊びに誘ってくれた。
「えっ?うん……いいよ」
せっかく誘ってくれたのを断る理由はない。
それより嬉しかった。
私達は、その後
ボードゲームをして遊んだ。
睦月君も参加してくれてとても楽しかった。
夢中で遊んでいたら門限が間近になっていた。
「大変。そろそろ帰らなくちゃあ……。
門限が過ぎちゃう」
お母さんに怒られてしまう。