サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

「え~卯月もっと遊びた~い。
咲良ちゃん門限は、何時までなの?」

卯月ちゃんが残念がってくれた。

「ごめんね。
門限は、18時なの」

そう言って説明する。

時計は、17時40分。
頑張っても間に合わないな……。

「もうすぐじゃん!!急がなくちゃあ……」

慌ててゲームを片付ける卯月ちゃん。

卯月ちゃんは、見た目もだけど
中身もとても素直で可愛らしい子だった。

たまに毒舌な所もあるけど……。

私も片付けてから帰ることにする。

玄関まで行くと卯月ちゃんの他に
睦月君のお父様まで見送りに出てくれた。

「悪いな。大したおもてなしをしてやれなくて」

「あ、いえ……十分なおもてなしをして貰いました。
おやつとても美味しかったです。ご馳走さまでした。
遅くまでお邪魔してすみません」

深々と頭を下げた。

睦月君のお父様は、やっぱり
とてもカッコよく素敵だ。

すると睦月君がバタバタとこちらに来ると
私に少し大きめの紙袋を渡してきた。

「あ、ありがとうございます。
これは……一体?」

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