サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

するとお父様は、

「……咲良ちゃんは、あれだろ?
内気なだけではなく
頑張れば頑張るほど空回りするタイプだろ?」

何故だか言い当てられてしまう。

ギクッ!!

な、何故分かったのだろう!?

「は、はい。よくそれで周りに呆れられます」

正直に打ち明けた。

「やっぱり」

バッサリと納得されてしまった。

ガーン!!

納得されるとショックだわ。

ショックを受けているとお父様は、

「咲良ちゃんは、妻に似ているからすぐに分かった。
睦月は、だから放っておけないのだろうな。
妻にもガキの頃からベッタリ懐いていたし」

「そうなんですか……?」

そういえば、睦月君も似た事を言っていた。
確かにお母様には、親近感が湧いて仕方がない。

つまり睦月君は……私とお母様を重なっているだけ?

それって……母親を恋しがっているだけで

恋とか恋愛とは、また違っているからで
ただ放っておけないだけ……。

頭の中がぐるぐるしてしまう。

「まぁ、結局好みが似ているって事だろう。
アイツ、守ってあげたくなるような子が
好みみたいだし…って聞いてるか?
咲良ちゃん」

「……は、はい。」

すみません。
ショックが大きくて後半
まったく聞いていませんでした。

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