サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

話していたら
自宅まで着いてしまった。

「あ、あの……ここで大丈夫です。
すみませんでした。わざわざ送って頂いて」

シートベルトを外し深々と頭を下げた。

「いや、こちらこそ。
息子のためにわざわざお見舞いに
来てくれてありがとう。
アイツは、話さないが優しい奴だから
これに懲りずにまた仲良くしてやってくれ」

そう言い私の頭をポンポンと撫でてくれた。

「……は、はい。」

やっぱり睦月君は、お父様によく似ている。
頭の撫で方や優しい所とか

車が行ってしまうと自宅の中に入った。

門限は、5分オーバーだったから
軽くお母さんに説教されたけど
お土産のパンなどが入った紙袋を渡すと
喜んでいた。

クラスの友達のお見舞いに行っていたと
伝えたので、多分
女友達だと思ったに違いない。

その夜、睦月君からLINEが来た。

『今日は、ありがとう。
お陰様で明日には、学校に行けそうです(^^)v
門限間に合った?
ちなみに咲良ちゃんが帰った後に
母さんが帰って来てそれを聞いて
”私の時は、送ってもくれなかったのに“と父に
対してショックを受けてたよ(笑)』と送ってきた。

えぇっ!?
それは、申し訳ない事をしたのかも……。

『元気になったのなら何よりです。
私の方こそパンやドーナツありがとうございました。
門限は、5分オーバーで少し説教されそうに
なりましたがお土産で難を逃れました(笑)
お母様が!?送ってもらって
本当に良かったのでしょうか?』と…送信。

あぁ、もしこれで
夫婦喧嘩になっていたらどうしよう。

悪い事をしてしまった。

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