サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

翌日。
私は、学校に行くため支度する。

お母さんに頼んで焼きそばを持って行く事にした。
我が家は、お好み焼きの時に焼きそばを入れる。

「よし。これだけで足りるかな?」

手提げカバンに入れ終わるとお母さんが

「咲良。舞香ちゃんが迎えに来てくれたわよ?
早くしなさい」と呼びに来た。

「あ、はーい。」

慌ててカバンを持って玄関に向かった。

玄関には、舞香が待っていてくれた。

「咲良おはよう。
あら今日は、学校に行くの渋らないのね?」

クスクスと笑いながら言われた。

「えへへ…今日は、お昼にお好み焼き
パーティーがあるから嬉しくて」

苦笑いしながら言う。

舞香に笑われるかしら?

すると舞香は、

「だろうと思った。
実は、私も誘われているんだよね。
そのお好み焼きパーティーとやらに」

そう言って材料が入った袋を見せてきた。

えぇっ!?そうなの?

「知らなかった……いつの間に!?」

昨日睦月君は、その事に対して
何も言ってこなかったのに。

「フフッ…サプライズよ。
実は、あの件の時に金本君に
LINEのID教えてもらったの。
もし何かあった時に教え合うために。
睦月君は、あんたが居るから
遠慮させてもらったわ。だから安心しなさい」

そう言いウィンクしてきた。

舞香……。

何とも頼もしくて
優しい幼馴染みだろうか。

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