サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
「あ、本当だ。美味し~い」
舞香も絶賛する。
「舞香ずるい。私も私も
咲良ちゃん私も一口ちょうだい」
さ、さーちゃんも食べたがる。
「どうぞ…」
「ちょっと、さーちゃん。
あんたが食べたら咲良ちゃんの分が
無くなるじゃない!?」
慌てて止めるみ、みおりん。
「大丈夫。私の分が出来たら分けてあげるから
もぐっ…本当だ!?
美味しい~これどうなってんの?」
さーちゃんは、食べるなり睦月君に聞いた。
すると金本君が
「コイツ話さないから俺が代わりに。
生地の中にだし汁の以外にも隠し味が入ってんだよ。
長芋と…なんだったか忘れたけど」
そう言って教えてくれた。
そ、そうなんだ!?
睦月君に教われば
もっと料理上手になれそうな気がする。
睦月君は、気にする事なく次のお好み焼きを
ひっくり返していた。
あ、このままだと睦月君が食べられない!?
「あの……私も焼くの代わりましょうか?」
焼くぐらいなら私でも出来る。
すると睦月君は、首を横に振った。
えっ?代わりたくないってこと?
「あー大丈夫。コイツ焼くの好きだから
それに気を遣わなくても
勝手に摘まむ……っておい!?
それ俺のソウル風だから!?」
金本君は、慌てだした。
えっ……?