サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
えぇっ!?
「む、無理…恥ずかしくそんなの出来ない。
まだ、心の準備が出来てないもん」
「何を言ってるのよ。
そんな事を言っていたら、いつになるか
分からないじゃない!!
ほら、行ってらっしゃい」
そう言うと強引に前に押された。
ちょっと…!?
「キャアッ!!?」
ドンッ!!
勢い余って睦月君にぶつかってしまった。
痛い…いや、それよりどうしよう。
「あ、あの…ごめんなさい」
「あれ?昨日ドアにぶつかってきた子じゃん。
また、ぶつかってんのかよ?」
金本君が笑いながらそう言ってきた。
「あ、えっと…お、おはようございます」
慌てて頭を下げた。
笑われてしまった。
あぁ、舞香の馬鹿。
泣きそうになる私に睦月君は、
「…おはよう」と言ってくれた。
あ、挨拶をしてくれた。
驚きながらもハッと気づく。
謝らなくちゃあ…。
「あの…昨日は、すみませんでした。
お、怒らすつもりなんて…なくて…その…」
必死に謝ろうとする。
そうすると金本君が不思議そうに
「はぁっ?怒らす…?
睦月…お前。別に怒って無かったよな?」
睦月君の方を見て言った。