サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
「あぁ、睦月が卯月に相談したら
このやり方を提案してくれたらしい。
卯月得意だからな。
こうやってリメイクしたりデコるの」
金本君が代わりに教えてくれた。
な、なるほど……。
卯月ちゃんのアイデアなのか
でも凄いなぁ……あの机が
こんなに可愛くなっちゃうのだから
さらに感心してしまう。
かなり派手で周りから見て浮いてしまうけど
そんなのどうでもよくなるぐらいに可愛かった。
私は、何だか嬉しくなる。
もう机の事は、気にしないようにしようと
思っていても目に映ってしまうから正直助かった。
見ていてテンションまで上がりそうになる。
周りを見ると羨ましがられていた。
それもそうだろう。
まさかこんな風になるなんて夢にも
思わないだろうから
そうしたら
チャイムが鳴ってしまう。
私達は、それぞれの席に着き授業を受けた。
さすがに思った以上に派手にデコられた机に
小野先生も驚いていたけど許してくれた。
金本君が前もって言っておいてくれた
お陰だろう。
残りの授業が終わり放課後になる。
私は、舞香達と帰ろうと支度をしていたら
美守が突然、睦月君に声をかけてきた。
「睦月君……ちょっと話があるのだけど
いいかな?」
そう恥ずかしそうに言いながら
えっ!?
美守……何を考えてるの?