サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
「と、とにかく睦月君。
その女は、最低な女なのよ!?
その女から離れて」
美守は、また
私が悪いと言い続けた。
美守……。
すると睦月君は、首を横に振るい
抱き締めている腕をギュッと握ってくれた。
その腕や体温は、温かくて私に勇気をくれる。
「……美守。私は、美守の事を友達だと思っていた。
クラスでぼっちになりかけた私に話しかけてくれた時
凄く嬉かった。美守は、違うの?
私の事を友達だと思ってくれていたんじゃないの!?」
勇気を出して自分の気持ちをぶつけた。
すると美守は、クスッと笑いだした。
「はぁっ?友達?
私がいつあんたみたい地味で冴えない女を
友達にしたのよ?
あんなの利用するための嘘に決まってるじゃん」
「……美守!?」
「あぁ、やってられない。
せっかくあんたを悪者にしてクラスを全員仲間を
味方につけてから
睦月君を手に入れるつもりだったのに
計画が台無し。
本当……使えないわよね。あんたは」
ハァッ……とため息を吐きながら
本性を出してきた。
これが、美守の本性?
「……どうしてそんな事をするの?
もっと他にやり方だって」
「そんなの決まってるじゃない。女はね。
自分より目立つ奴や好かれる奴は、嫌いだからよ!」
「……えっ?」