サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

パンケーキのように甘くなりたい。


「あの……お待たせしました」

2人に飲み物を持って行った。

「おーサンキュー。
えっとお金、お金……」

金本君がカバンから財布を出そうとする。

「あ、いいです。
日頃お世話になっているので
これぐらいおごらせて下さい」

「えっ?いいのか?
世話なんて当たり前のことをしただけだし。なぁ?」

金本君が睦月君に言うとコクりと頷いていた。

「私は、嬉かったので……ほんの気持ちです」

恥ずかしそうに伝えた。

「なら、サンキュー。
まぁ、このパンケーキは、睦月のおごりだし
おあいこってことだな」

えっ!?

「お、おごりですか!?
そんな……払います。自分の分は」

そんな払って貰うなんて申し訳ない。

「あー大丈夫、大丈夫。
コイツがいつも誘う代わりにそうしてるから
大体は、親父さんのカードだけど
今度からバイト代も入るしな」

そうアッサリと言ってくる。

そう……なんだ?

「……でも……」

「女の子は、男に黙っておごられな。
出すと言っている場合は。なぁ睦月」

金本君が睦月君に言うと
また、コクりと頷いていた。

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