サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
また、笑われてしまった。
何だか自分の勘違いで恥ずかしくなってきた。
「えっと、君って確か。
三浦咲良って名前だったよな?
で、後ろに居るのは、友達?」
金本君がそう尋ねた。
あっ!?
パッと後ろを振り向くと
舞香がニヤニヤと笑っていた。
(舞香…)
「上手く誤解を解けたんだから文句を言わない。
私は、この子の幼馴染み兼保護者の森田舞香です。
この子ったら人一倍人見知りが激しい上に
ドジで…友達すらまともに居ないので
仲良くしてあげて下さいね?」
ニコニコしながら説明した。
「ちょっと、舞香!?
それ言っちゃあ、ダメだよ!!」
慌てて止める。
「何を言ってんのよ?
あんたの場合。それぐらい言っておかないと
また、変な誤解を生むでしょ。
あ、でも性格は、馬鹿がつくほど
真面目で抜けているけど可愛い所もあるので
安心して下さい」
舞香…フォローのようでフォローになっていないよ!?
それじゃあ、いい笑い者だよ。
ひぃぃ…泣きたい気持ちになる。
すると金本君は、大笑いしながら
「了解。咲良ちゃんも面白いけど
幼馴染みの舞香ちゃんも面白いね?
マジ、ウケるわ。
俺もコイツの幼馴染みなんだよ。
だから、コイツの通訳として色々聞いて」
睦月君の肩をバンバン叩きながら言ってくれた。
「は、はい…。よろしくお願いします」
戸惑いながらも返事した。
「良かったじゃん。咲良
思った以上にいい人っぽくて」
舞香が、こっそりとそう言ってきた。