サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
金本君は、注文ボタンを押して
店員さんにてきぱきと注文をしてくれた。
それを見ながら感心してしまう。
金本君は、やはり面倒みがいい。
行動力もあるし、睦月君との連携プレーも
バッチリだし。
凄いなぁ……。
「どうした?咲良ちゃん。
俺の顔に何かついている?」
「あ、いえ。金本君は、睦月君の事をよく
理解しているなぁと思いまして」
「えっ?あぁ、そりゃあ
幼稚園の頃からの付き合いだしな。
学校の先生も俺と睦月のセットに
する事が多かったし
当然といえば当然じゃねぇ?親友でもあるし」
アッサリと言い切った。
そうなんだ……なんて羨ましい事だろう。
私も2人の幼馴染みだったら
また違っていたのかな?
舞香も一緒じゃないと嫌だけど
「あーでも幼稚園の時は、茉莉華も居たから
かなりうるさかったけどな。
小中は、私立に行ったけど、それでも
よく俺らの後ろを追いかけていたっけ……」
金本君は、懐かしむように言ってきた。
茉莉華……?
「睦月。最近アイツから連絡は来るか?」
「……もうすぐ留学期間が終わるって
LINEで来た」
「茉莉華の奴。相変わらず俺を無視して
睦月とばかりLINEしやがるな」
睦月君の言葉に顔を引きつらせる金本君。