サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)
「素直に頷くなよ……ただちょっと
どうしてるか気になって……あーもう忘れろ。
今の無し」
金本君は、顔を赤くして必死に言った。
私は、それを見たとき……何となくだが
金本君は、その茉莉華さん?という女性が
好きなのではないかと感じた。
気のせいかもしれないけど……。
そうしたら
店員さんが注文したパンケーキを持って来てくれた。
と、とにかく食べよう。
下手に悩むとせっかくの睦月君達との
時間がモヤモヤした気持ちで終わってしまうから
私が注文したストロベリー&ホイップに
メイプルシロップをかける。
甘いメイプルの匂いが漂い美味しそうだ。
「しかし、甘いのにさらに甘くするのがすげぇな。
メイプルは、好きだけどさ」
金本君は、不思議に思いながらも
パクパク食べていた。
睦月君も綺麗な姿勢で食べている。
すると私は、あちらこちらの視線が
こちらに向けられていることに気づいた。
明らかに周りの女性客と女性店員の視線は、
2人に向けられていた。
注目を浴びる理由は、分かっている。
こんなイケメンが
パンケーキを食べに来ているのだ。
私が同じ立場なら間違いなく見てしまうだろう。
「なぁ……何だか見せ物になってる気分じゃねぇ?」
「は、はい。」
金本君の言葉に同意する。
食べにくい……とても。